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<インタビュー>新作映画で盲人剣客演じるファン・ジョンミン |
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文書番号:9634 |
2010-04-21 19:15 |
【ソウル21日聯合ニュース】「盲人らしく振る舞おうというより、ただ楽な気持ちで目だけ閉じて演技しようと思いました」――。
映画『雲から抜けた月のように』で朝鮮中期の伝説の盲人剣客、ファン・ジョンハクを演じたファン・ジョンミンが、先のインタビューで演技に対する姿勢をこう振り返った。視覚障害者学校の授業も参観し、視覚障害者ともたくさん話をしたが、自分がいくら努力しようと結局はまねにすぎないと気づき、目が見えないという部分よりもジョンハクの内面に迫ることが大切だと考えたという。
ファン・ジョンミン=20日、ソウル(聯合ニュース)
映画は、新たな世界を夢見て立ち上がる反乱軍の首長、イ・モンハク(チャ・スンウォン)と、世の中を守ろうとするジョンハクの運命的な対決を描く。
ジョンハクになりきろうと、剣術シーンには特に神経を使い、全羅道の方言は録音したものを何度も聞いた。映画では体を曲げたまますばやい動きを見せるが、こうした動作はジョンハクを演じ続けるうちに自然と出てくるようになった。
役者は時として、役にのめりこむあまり演技がオーバーになることもある。とりわけ、ジョンハクは目で演じることができないため、ともすれば表情の変化にばかり頼りかねなかった。
だがファン・ジョンミンは、少なくともそうした強引な手法は使わなかったようにみえる。無味乾燥になりすぎず、感情はきちんと伝わるよう、うまくバランスをつかんでいる。
「大切なことは、どうやって感情を最初からひっぱり、一度に爆発させるかということです。そんな風に感情を持っていくのが一番大変でしたね。表情にはあまり気を使いませんでした」。
一方、共演者のチャ・スンウォンについては、「初めて共演したが非常に良かった。優れた役者なので息が合い、撮影が順調に進んだ」と評価した。
ファン・ジョンミンは、さまざまな分野で忙しく活動する役者のひとりだ。昨年は出演映画『影の殺人』『オガムド』が封切られ、ドラマ「アクシデントカップル」に出演したほか、ミュージカル、演劇の舞台にも立った。
彼は、役者は休めば職なしになってしまい、演じるときこそが「社会の一員としてきちんと生きている」という安堵(あんど)感を得られるのだと話す。「空港で出入国申告書を書くとき、職業欄に俳優と書くときまり悪くなるときがあります。家で遊んでいるのに俳優?という…。だから一生懸命努力する方ですね(笑)」。
現在はリュ・スンワン監督の映画『不当取引』に出演している。次回作も決定済みだという。
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