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アイコン <インタビュー>封切り間近、『田禹治』主演のカン・ドンウォン アイコン オススメ
文書番号:9129 2009-12-17 18:35
【ソウル17日聯合ニュース】俳優のカン・ドンウォンが、ファンタジーアクションの「田禹治」で2年ぶりにスクリーンに、しかも「はまり役」で戻ってきた。

 映画『田禹治』は、古典小説「田禹治伝」を下敷きに、朝鮮時代の道士や妖怪を現代に蘇らせる。カン・ドンウォンが演じた奔放で不真面目な道士・田禹治(チョン・ウチ)は輝いている。単に主人公だからというのではなく、古典小説から呼び起こし鮮やかに再創造されたキャラクターを、カン・ドンウォンが小気味良く演じたおかげだ。混とんの中で生きる天才小説家のミヌ(映画『M』、2007年)や死刑囚ユンス(映画『私たちの幸せな時間』、2006年)の悲しみと憂いに満ちていた瞳は今、茶目っ気たっぷりの瞳に変わっている。

   

映画公開を控えた16日、カン・ドンウォンに会った。彼はインタビューの間中、大勢の人に愛されたいという言葉を何度も繰り返した。「映画自体、実にストレートな娯楽映画じゃないですか。わたし自身も観客にもっと近づこうと努力した作品です。思ったより演技のリズムやテンポが鈍くなり、心残りもあるくらいです」。前主演作「M」がヒットしなかったせいだろうか。今回は心積もりの上で娯楽映画を選択し、人々に愛されるキャラクターを生み出そうと心に決めていた。

 道術で最高の実力を持つ田禹治。いつも自信満々、王をからかうこともためらいなく、大義名分よりは女のほうに関心を持つ、手に負えないキャラクターだ。この茶目っ気たっぷりな田禹治をつくり上げる際に、カン・ドンウォンの遊び心も役に立った。妖怪と戦うために田禹治が自分の分身10人を生み出すが、それぞれ性格づけをしたのは彼のアイデア。シナリオにはただ10人の分身としか書かれていなかったのを、それではおもしろくないと思い一人一人の性格を考えたという。どういう性格なのかを説明してくれながら、「よく見れば、区別できるはず」と、鑑賞ポイントとして耳打ちした。

 このほか、もともとは生意気で憎たらしかったせりふも、田禹治に親しみを持たせようと、どこか間の抜けた表情で言うように変更した。

 役者以外の活動をあまりしない上、口数も少ないほうで、近づき難いイメージを持たれていることを承知している、とカン・ドンウォン。しかし、一度話してみればそうでもないとよく言われるし、田禹治ほど不真面目ではないにしても、友人とふざけた時はそうした姿も出てくるという。

 一方、難度の高いワイヤーアクションも見事にこなし、チェ・ドンフン監督とチョン・ドゥホン武術監督から惜しみない賞賛が贈られた。映画『デュエリスト』での厳しいトレーニングのたまものだ。さらに今回は、4カ月にわたり舞踊も習った。そのため彼のアクションは、体を投げ出すというよりは、長い手足の魅力を余すところなく生かした優雅な身のこなしというほうがふさわしい。

 しかし本人は、アクションシーンの話になると、それまでの生き生きとした表情から一転、ため息をついた。実は遊園地のアトラクションなどは苦手で、バンジージャンプもどれほどけしかけられても結局は飛べなかったのだと明かす。中でも、建物6階分の高さから20回も飛び降りた時の恐怖は忘れられない。先輩たちと一緒にしゃべったり飲んだりする楽しみも覚えた作品だったが、『田禹治』といえば、「『本当にしんどかった』という思いが真っ先に浮かぶ気がします」。

 映画は23日封切り。

              

< Copyright 2009 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >

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