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<インタビュー>映画『キム氏漂流記』主演のチョン・ジェヨン |
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文書番号:8215 |
2009-05-01 16:37 |
【ソウル30日聯合ニュース】「『コウモリ』はカンヌ(国際映画祭)へ、韓国は『キム氏漂流記』が守ります。『コウモリ』はずっとカンヌにいてほしいです。特にソン・ガンホさんは向こうに居座ってもらって…(笑)」――。
パク・チャヌク監督の「コウモリ」、ポン・ジュノ監督の「マザー」、話題の映画に挟まれる形で封切りを迎えた『キム氏漂流記』の主演俳優、チョン・ジェヨンが、こんな冗談を飛ばした。
メディア・VIP試写会翌日の29日午後、ソウル・三清洞で会った彼はラフな格好で、つい先ほど辛い麺料理を食べ二日酔いの胃を落ち着かせたばかりだった。「朝まで飲んでしまいました。VIP試写会の打ち上げにたくさんの方が駆けつけてくれましたが、(共演の)チョン・リョウォンさんはドラマ撮影に行ってしまい、俳優は僕だけだったので途中で抜け出せなくて」。
酒が抜けきらない状態でインタビューに応じることに申し訳なさそうな表情ながら、二日酔いで苦しいばかりではないようすだ。朝まで続いた酒宴は、ソン・ガンホも一緒だった。席を立とうとしたチョン・ジェヨンをソン・ガンホが最後まで引き止めたと、映画会社関係者が耳打ちしてくれた。チョン・ジェヨンは、ソン・ガンホは映画が良かったと言いってくれたが、まじめな話ではなかった感じだとしれっと話しつつ「本気の思いが込められていたようだった」と付け加えた。
普段はスタッフだけの技術試写で作品を見るというチョン・ジェヨン。メディア試写会に出席するのは大変な苦痛だったという。
「自分の映画を冷静に見ることができないんです。自分の演技を見るだけで赤面もの、あんな演技をしたのかと恥ずかしくて…笑ってもらえればまだましですが、全然聞こえないし(実際は多くの笑いが起きた)。こんなふうに映画を見るべきではないんですが、それでも監督が意図したことがよく表現されていたようで気分はいいです」。
チョン・ジェヨンが演じたのは、自殺を試みたが漢江の無人島・栗島に漂流した男キム。無人島で生き残るための孤軍奮闘する。ユニークな設定、とぼけた演技、味のあるせりふが、終始笑いを誘う。せりふの半分に及ぶチョン・ジェヨンのアドリブも、笑いに大きく貢献した。さまざまな設定でたくさんのシーンを撮った上で、その中から採用分を選んだため、残念ながらカットされたシーンも多いという。
ともにカンヌ国際映画祭に出品が決まった『コウモリ』と『マザー』が、『キム氏漂流記』の前後に封切られる。チョン・ジェヨンは「全くカラーが異なるので、比較できる作品ではない」と言い切る。それでも、気になるのは事実だと認めた。「映画は異なっても観客は同じですから。運がない、競争作品がすごかったというのは言い訳にしかなりません」。
チョン・ジェヨン=29日、ソウル(聯合ニュース)
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