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<インタビュー>新作で陰のある30代を演じたキム・レウォン |
すごくオススメ
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文書番号:8158 |
2009-04-20 12:56 |
【ソウル20日聯合ニュース】「純朴な青年」キム・レウォンのイメージチェンジ。いつまでも少年のようにくもりない笑顔の青年のままでいてくれると思わせていた彼が、新作映画『仁寺洞スキャンダル』で、まるで数年を飛び超えてしまったかのような成熟した男の姿になって戻ってきた。
キム・レウォン=(聯合ニュース)
先ほどソウル・三清洞でキム・レウォンに話を聞いた。実は最初、黙ってそこにいるだけでも男を色濃く醸し出す役柄に負担を感じて断った。30代の俳優が演じるべき役のような気がし、20代の自分があえてする必要があるのか悩んだのだという。
映画は、400年ぶりに発見された朝鮮時代の画家・安堅(アンギョン)の絵画をめぐる美術品複製詐欺劇を描く。キム・レウォンは天才的な修復家イ・ガンジュンを演じる。美術界の大物ペ・テジン(オム・ジョンファ)が手に入れた絵が陰謀の渦を巻き起こす中、絵の複製詐欺劇の真っただ中に立ち、緻密(ちみつ)な犯罪劇の核心となる男だ。痛みと過去を背負う、しかし見かけはクールでカリスマ性ある男のイメージを打ち出さなければならなかった。
「これまでうまい具合に実年齢に合う明るく健康な役を演じてきたため、無理をしたくはなかったが、あきらめるには余りにももったいなかった。3~4年後に演じるべき作品を早めにやることになった気がし、この作品のおかげで『年をいくつか早く取ることになった』と言いながらぶつかっていった」と振り返る。30代を目前にした彼だが、ドラマ「屋根部屋のネコ」や「食客」などで見せた明るいイメージを脱しようと意図したわけではなく、彼自身はまだ明るく健康ではつらつとした感じが良かった。しかし、『仁寺スキャンダル』でまた別の姿を引き出してみせた。見かけは明るそうでも、その実、内面の闇を克服したキャラクターだ。重いキャラクターについては、映画『ヒマワリ』後はとてもしんどく、演じることも一生懸命取り組むこともいいが自分の人生も重要なため、できれば暗い作品は避けたかったのだと説明した。
キム・レウォンは最近出演したトーク番組が12年ぶりのバラエティ出演だというほどに、芸能人向きの気質とはいいがたい、内向的で生真面目な男性だ。「真面目でおとなしいほうなので、明るく笑える役をすれば自分もよく笑えるようになる。イ・ガンジュンは憂うつな感情に打ち勝った人物。つらい時期を乗り越え復讐を楽しむかのように振舞うが、復讐の感情そのものが明るいとはいえない」。
デビューは1997年の青少年向けドラマ。その彼がイ・ガンジュンを演じることで、愉快な笑いの裏に隠された成熟さに目を開かされた。年を重ねるごとに世の中に対する考え方は変わると考えているが、彼は作品を通じこうした目を開こうと努力している。特にイ・ガンジュンを演じる上では、金以外の、ある種の「余裕」が大きな比重を占めると考えた。この余裕というキーワードがキム・レウォン自身に悟らせたことは大きかった。真剣な表情で話していた彼が、自分の経験に照らした「余裕」を語る際には一層真剣さを帯びた。マネージメント会社を自ら運営し世事に胸を痛めることもあり、最近では盗難事件や恋愛スキャンダルも起きた。年齢を重ねるに伴う個人的な問題もあったし、金や大きな事業目的ではなく純粋な気持ちで会社を始めたにもかかわらず、たやすいものではないということも知った。もともと前向きではあったが、この間ずいぶん鍛えられたようで、今は日々を感謝しながら過ごしているという。
キム・レウォンは年内に入隊し、公益勤務要員として服務する予定だ。今は気持ちも安らかだ。いろいろあったが縛られていてもいいことは一つもないと言って笑顔を見せた。この先も変わりなくまめに、しかしもう少し余裕をもって笑いながら生きたいという。「今まできつい覚悟でやってきたから、これからはもう少し余裕を持たないと。十分に満たされて余裕があるのでなく、少し足りなくても笑いながら丸くまぁるく生きたい」と繰り返した。
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