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<インタビュー>慰安婦ドキュメンタリー映画演出した安海竜監督 |
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文書番号:7812 |
2009-02-16 16:16 |
【ソウル16日聯合ニュース】「涙を誘うような、そんな慰安婦の姿は描きたくありませんでした」。26日に韓国で封切られるドキュメンタリー映画『在日朝鮮人『慰安婦』宋神道のたたかい オレの心は負けてない』は、慰安婦問題をテーマにしたこれまでのドキュメンタリー映画とは明らかに異なる点がある。
日本に暮らす元慰安婦女性が日本政府を相手に繰り広げる法廷での闘いを描いたこの映画では、慰安婦女性を支援する日本人と在日韓国人の姿が描かれている。遠くの日本に向け怒りをぶつける被害者の悲しみだけを描くことにとどまっておらず、在日慰安婦女性の宋神道(ソン・シンド)さんの物語であると同時に、宋さんを支援する「在日の慰安婦裁判を支える会」(以下、支える会)の物語でもある。
映画を制作した安海竜(アン・ヘリョン)監督は、聯合ニュースとのインタビューで、「慰安婦女性というと思い浮かびがちな暗いイメージをなくし、明るいトーンで宋さんの物語を描こうとした。また、宋さんと支える会の関係にどのようなものがあるか気になっていた」と説明した。日本と中国、ロシアなどを行き交いながら、ドキュメンタリーや写真など視覚媒体を通じ在外同胞の生き様を追ってきた安監督は、2005年に支える会から宋さんに関するドキュメンタリー制作の提案を受けた。支える会から渡されたのは、1993年から10年間にわたり直接記録した写真とオーディオ資料、ビデオテープ50本。安監督はこれにビデオテープ50本分量のインタビューなどを撮影し、ドキュメンタリー映画として完成させた。
支える会が撮影したビデオテープの一場面に、宋さんが集会後の慰労会で即興的に詩をつけ、支える会メンバーの一人に祝いの歌を歌う場面がある。安監督はその場面の静かな感動が映画を演出する力になったと説明した。
安監督がもう一つ注目したのは、宋さんが個人的な被害意識を超え、戦争に対する強い反対メッセージを持っていることだった。さらに、肉体的、精神的に全身傷だらけの宋さんが、ためこんできた真実を裁判過程で吐き出すことで自身の傷を治癒するのも見えた。これを支えたのが、支える会の活動家だった。安監督は「慰安婦被害の歴史にまっすぐに立ち向かう女性らの純粋さを盛り込みたかった。それで宋さんと支える会の物語を同時に盛り込むと決心した」と語った。
支える会全体の物語を一つの軸にしたところ、団体の活動方法にも目が向いた。韓国で慰安婦問題は熱しやすく冷めやすいものだが、支える会の活動家は時流に乗ることなく、持続的に地道に活動する。目標を定め宋さんの行動を引っ張るのではなく、宋さんが自ら決定することを手助けする情報提供者として活動を行う。こうした支援者らの活動は安監督に新鮮な衝撃を与えたという。
映画は600万円の制作費で完成した。安監督に演出を依頼し、制作者としても参加した支える会は、670人からカンパしてもらい制作費に充てた。
安監督は「2007年8月に日本で初上映会を行って以来、これまで8000人が観覧し、現在も上映中だ。依然として解決されていない慰安婦問題と、これを克服しようとする努力がこもっている。韓国でも多くの方が彼らの話に耳を傾けてほしい」と話した。
安海竜監督=12日、ソウル(聯合ニュース)
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