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 ＜インタビュー＞映画『妻が結婚した』のソン・イェジン |
 すごくオススメ
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| 文書番号：7106 |
2008-10-17 14:11 |
【ソウル17日聯合】ソン・イェジンは能弁だ。同じ時間を割いても、他の俳優へのインタビューに比べ2倍以上の「書くべきコメント」があふれ出る。それも事務所が練習させたかのような模範的な答えではなく、自身の考えや価値観を正直に織り込んだ言葉を適切に表現する術を知っている。賢い女優だ。
こんな女優が、重婚で夫2人を従える女性、チュ・イナとして戻ってきた。その上、かなり大胆なベッドシーンにも挑んだ。イメージが命の映画女優がどうしたことかと首をひねったが、映画が始まるとすぐにその答えは出た。映画『妻が結婚した』は、明らかにソン・イェジンがいてこそ可能な作品だ。
 ソン・イェジン＝16日、ソウル（聯合）
ソウル・三清洞のカフェで16日に会ったソン・イェジンは、「わたしを必要とする作品に出るべきだという、女優としてのプライドを求めるようになりました」と、この映画を選択した理由を説明する。「女優は年を取るにつれ決定すべき瞬間があると思います。どの道を行くかは自分の意志にかかっているでしょう。かわいくて美しい役で残ることもできますが、いつからか『女優』になる道を選ぶようになりました」。
「なぜスターのイメージを保てる役を選ばないのかという質問もありそうですが、『わたしだけができる』という魅力のある作品に向かうようになりました」と言いながらも、まだ女優として道を探し終えたわけではなく、悩み続けていると打ち明けた。
試写会後、話題となっている映画のベッドシーンについても同じ脈絡で説明した。ソン・イェジンは、露出度合いに関心が集まることは本当に重要な映画の本質を忘れることだと強調する。「代役を使ったのではという話まで出たんですよ。制作陣はソン・イェジンを使うためにギャラを出したんです。重婚に関わる話なのに『わたしはできません』と言うくらいなら、わたしがこの映画を選んではいけなかったのです」ときっぱり。自分を必要とするシーンなのに、イメージを考えてできないというのは間違っていると断じた。
結局、重要なことはキャラクターにどれだけ深く入り込めるか、だった。それならば、原作の知的でシニカルなイナとはかなり異なる映画の中のイナを、彼女はどう解釈したのだろう。
ソン・イェジンは、「イナは無条件で愛らしい女性であるべきだった」と断言する。いやな女、すべて見透かしたような女ではなく、自由で正直、オープンな女だと評した。「カメラのアングルだけを見ても、絵のように美しく撮っているというよりは、自然で生き生きと映し出しているでしょう？」
「イナはイナらしくあらねば」と思いながらも、その度合いについて撮影のたびに思い悩んだと打ち明ける。例えばそれは夫のドクフンに重婚したいと初めて切り出すシーンであり、桜並木でイナの価値観を表現するシーンであり、ケンカの末に飛び出したドクフンの後を追うシーンだった。「本当の自分が考えると理解できない状況ですが、わたしはイナであらねばなりませんでした。イナならばどういう状態なのかもわからず、乖離（かいり）感を感じました」。楽しく撮影したものの、そのときも「これが正しい」という確信はなかったと話した。
普通は1～2年経ってその作品の意味が分かるようになるが、『妻が結婚した』の意味はすでにちょっと分かるような気がする。ソン・イェジンいわく、「わたしのフィルモグラフィーに重要な一線を引いてくれる映画ですね」。
< Copyright 2008 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >
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