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<インタビュー>韓国映画『悲夢』に主演したオダギリジョー |
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文書番号:7056 |
2008-10-08 14:05 |
【ソウル8日聯合】肩につくかつかないかという長さの髪、憂いに満ちた整った顔立ちを包むひげ、だらりとした服。ソウル・狎鴎亭のカフェで会った日本の人気俳優オダギリジョーは、聖画のなかのイエスを思わせる風ぼうだった。同席したキム・ギドク監督が「偽イエス役がはまりそう」と笑わせたが、それも冗談ではなく聞こえた。
オダギリジョーとキム・ギドク監督=7日、ソウル(聯合)
主演したキム・ギドク監督作品『悲夢』のプロモーションのため韓国を訪れたオダギリジョー。監督が呼んででさえくれれば、いつでもまた韓国に来て映画を撮りたいと口を開いた。自らを「キム・ギドク監督の古くからのファン」と称し、一緒に仕事ができただけでとても楽しかったと振り返った。
「『悪い男』を見て、日本にはないスタイルの映画だなと思いました。胸に秘められた黒い心とでもいうか、普通の監督なら見せることが難しい人間の暗い部分を映画で表現しているのを見て『この監督なら一緒に映画をやりたい』と」。
9日に封切を控えた『悲夢』は、かつての恋人が忘れられず、夢の中で会い続けるジン(オダギリジョー)と、毎晩、無意識の状態でジンの夢の通りに行動するラン(イ・ナヨン)の物語だ。劇中、オダギリジョーのせりふは日本語だが、韓国人らと問題なく意思の疎通をしている。こうした設定に触れ、オダギリは「演技でも実生活でも、言葉より表情を重視する」と語った。相手が本当に考えていることが何なのかが大切だから、言葉そのものは信じないのだという。
トップクラスの俳優ながら、撮影には事前に脚本を何度も読み込んだ上で臨み、その脚本にはぎっしりと書き込みがしてあったという。そうした熱意が後日、評判となった。
共演のイ・ナヨンについては、『英語完全征服』を見たが、実際に会ってみると別人と思えるほどまったく異なる印象だったと語った。自身もイ・ナヨンも他人との距離を縮めるまで時間がかかるスタイルのため、最初は気まずさもあったが、次第に親しくなれたという。また、韓屋(伝統家屋)や韓屋の集まる村での撮影が多かったが、そうした場所で演技できたことは幸運な経験だったと話し、撮影後に監督と酒を酌み交わしたのがとても楽しかったと振り返った。
キム・ギドク監督は、『ゆれる』『血と骨』を見て、オダギリをキャスティングしたと明かした。「引き受けてもらったときは『本当にわたしの映画に出演するのか』と聞き直したほどうれしかった」という。機会があればまたオダギリと映画を作りたいと抱負を語った。
< Copyright 2008 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >
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