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<インタビュー>3Dアニメ『ベクシル』の曽利文彦監督 |
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文書番号:5345 |
2007-10-24 10:53 |
【ソウル23日聯合】舞台は近未来の日本。テクノロジーやロボット産業が発達し世界市場をリードしていた日本は、国際社会からこれら技術の危険性を指摘されるや「鎖国」を断行する。10年後、いまや謎のベールに包まれた日本に潜入した米国特殊部隊が見たものは、想像を絶する世界だった――。
3Dアニメーション映画『ベクシル 2077日本鎖国』は、近未来の日本を豊かな想像力と迫力あるCG(コンピュータグラフィックス)映像で描いている。韓国で来月8日に封切られるほか、上映・DVD販売などの契約を結んだ国・地域は120を超える。脚本と演出を手がけた曽利文彦監督(43)に、ソウル市内のホテルで会った。「韓国は初めてですが、とてもエキサイティングな印象を受けました。『ベクシル 2077日本鎖国』は世界中の人に見てもらいたいと思って作った映画。一番近い韓国での上映が決まり非常に光栄です」。
曽利文彦監督=(聯合)
舞台を70年後の日本に決めた理由を尋ねると、「自分が見通せない近未来を描きたいと思いました。わたしががんばって生きてもあと60年も生きられないでしょうから」と笑った。作品はあくまでフィクションだとしながらも、「ネットワーク社会が極度に発達し人と人が情報だけでつながり、コミュニケーションがなくなってしまえば弊害も起こり得る」とのメッセージを込めていると強調した。
同作を制作する上で最もこだわったのは、あえてアニメっぽいキャラクターを描くことだったという。「いまやCG技術は非常に発達しており人間そっくりに作ることもできますが、見る人がフィクションとして受け入れ感情移入しやすいよう、キャラクターにリアリティを与えすぎないようにしました」。逆に砂煙や雪などは先端技術を駆使して制作したといい、そのバランスが難しかったと振り返った。
ダイナミックなCG映像もさることながら、声優のラインナップも目を引く。主役のベクシルに黒木メイサさんを、ベクシルを助けるマリアに松雪泰子さんを起用した。「アニメファンはやはりアニメ声優が演じる作品を高く評価しますが、俳優がキャラクターボイスを務めることで、既存のアニメファンだけでなく実写映画を好む観客にも広く受け入れられればうれしいですね」。若手の黒木さんが演じる初々しいベクセルと、松雪さんが醸し出すクールで落ち着いたマリアのコントラストにも注目して欲しいとしている。
曽利監督はこれまで『タイタニック』のCGアニメーターを務めるなどハリウッドでも活躍してきたが、日本とハリウッドでは違いも大きかったのではないだろうか。「やはり制作予算の規模が違います。あと、米国ではアメリカ航空宇宙局(NASA)やIBMなどのトップエンジニアがエンターテイメント産業に携わるケースも多いなど、よい作品を生み出す環境が整っていると思います」。今の日本では、予算の問題で『ベクシル』のような作品を実写で撮るのは難しいとしつつも、いずれは大作を実写で手がけてみたいとの思いをのぞかせた。(記事=小松朋子)
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