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<インタビュー>カンヌで2度目の受賞、パク・チャヌク監督 |
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文書番号:8303 |
2009-05-27 10:27 |
【カンヌ25日聯合ニュース】「巨匠らと並んでコンペティション部門にノミネートされただけでも賞をもらった気分だったのに、特別試写会で絶賛され審査員賞まで受賞し、3回も賞をいただいた感じです」――。
映画『Thirst』で第62回カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞したパク・チャヌク監督は25日(現地時間)、カンヌ市内のホテルで記者らに受賞の感想をこのように語った。受賞はさておき、観客のやゆや途中退場などで恥をさらすことだけはないようにと祈ったが、反応が熱狂的でうれしかったという。
2004年に『オールドボーイ』で2位にあたる審査員特別グランプリを受賞したパク監督は、5年ぶりに審査委員賞を受賞したことで、世界的な巨匠として認められたことになる。
より大きな賞を受賞できなかったことに対しては、「バンパイアが望むすべて血を吸えるわけではない」と映画の内容に例え、賞の大きさに意味がないわけではないが受賞作のグループに入ったこと自体が十分うれしいことだと語った。ことしは特にコンペ部門にノミネートされた作品がこれまでになく高いレベルだったため、なおさらだったと付け加えた。 カンヌでの認知度も高いパク監督だが、同映画際に招待された監督の名を聞くと、自分自身が監督でありながら、ファンがスターに会ったように興奮するという。15日の公式上映でスタンディングオベーションが巻き起こったことについては、何分過ぎたのか定かではなかったが、あまりにも長く拍手を送られ恥ずかしく逃げたかったとも。
『Thirst』の受賞は、危機に陥った韓国映画の復活を告げる快挙として受け止められている。特にことしは、ポン・ジュノ監督の『母なる証明』など過去最多の10本の韓国映画が進出し、意味深かった。パク監督は、直ちに目に見える経済的効果はなくても、低迷していた韓国映画界のムード好転に役立つはずだと考えている。『Thirst』と『母なる証明』を見た人たちから、「ことしのカンヌは韓国の年」だと祝いの言葉を伝えられたという。個人的にも『Thirst』は10年前から温めてきた映画だけに大きな満足感があるようだ。
24日の授賞式でパク監督は、本当の芸術家になるにはまだまだ時間がかかると受賞の感想を述べた。「芸術家は創作に苦悩する。そんな人たちを尊敬しているが、わたしは仕事の過程がとても楽しく幸せだという意味」と説明した。パク監督も最初は苦悩する芸術家だった。興行に失敗し長い間休みを取ったこともあった。しかし今は映画をつくれるだけで喜びを感じている。制作に携わる新米スタッフまで全員がありがたく、パク監督を幸せにしてくれるという。授賞式では現場のスタッフ一人一人の顔が思い浮かんだ。
また、「監督は何といっても俳優が認められることが最もうれしい」と、受賞の立役者として主演俳優のソン・ガンホを挙げた。これまでの映画でも俳優が受賞することをいつも願ってきた。
次期作はまだ何も決まっていない。ただ、このところの作品では異常なキャラクターが多かったため、次は日常生活で出会える普通の人たちの現実的な話にしたい。ジャンルとしては、西部劇に興味があるようだ。米国の成り立ちの背景をさぐる映画を撮りたいという。
パク・チャヌク監督=(聯合ニュース)
< Copyright 2009 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >
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