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文書番号:8075 |
2009-04-02 16:11 |
【ソウル1日聯合ニュース】映画『コウモリ』の制作報告会が先月31日、ソウル市内の映画館で開かれ、パク・チャヌク監督が「長い時間構想した物語で、ソン・ガンホが演じた主人公に私自身がたくさん入り込んでいる」とし、作品への格別な愛着を示した。優劣をつけることは難しいものの、振り返ってみると自分が手がけた中では一番優れた映画とも評した。
「これまで作った映画の主人公キャラクターに自分が入るのは初めて。ひ弱くひきょうで、詭弁(きべん)に近い論理で自分を合理化したり弁明する面がよく似ており、他人の話と思えない。個人的に一人の観客として見ても情が移り、わたしの好みにぴったりの映画だ」。
『コウモリ』は、構想に10年以上をかけるなど長年温めてきた作品だ。パク監督は1999年の映画『JSA(共同警備区域)』撮影時に、主演俳優のソン・ガンホにこの映画を提案した。
初めて構想したのは1997~1998年ごろ。育った環境上カトリックの雰囲気に慣れており、神父のアイデンティティーについても考えることが多かったという。神父という身分を持った人が殺人などの罪を犯さなければ存在を維持できない極端な状況に置かれた時に、精神的な苦痛がどれだけ大きいかについて映画を作りたかった。その次にバンパイアのアイデアが浮かび、この素材にエミール・ゾラの小説「嘆きのテレーズ」が後になって結びつくという過程があったという。
『コウモリ』は、ハリウッドメジャーのユニバーサルスタジオ傘下のフォーカスピクチャーズから制作費投資を受け、本格的に米国で公開される初の韓国映画としても関心を集めている。これに対しパク監督は、巨大な北米市場での興行やアカデミー候補などの出来事が最初から起こるとは期待しないとし、「ただ、韓国映画が米国市場で残した成績に比べ、もう少し大きい規模で真摯(しんし)に取り扱われる初の試みになると思う」と述べた。個人的には、自分が影響を受け尊敬する世界の監督らの映画を多く配給したフォーカスピクチャーズのシンボルマークを自分の映画にもつけることができ、胸がいっぱいだとした。
パク監督は主演のソン・ガンホとキム・オクビンについても大きな満足感を示した。ソン・ガンホは賢く、現在の作品だけに集中できる俳優だが、そんな俳優が集中すれば良い作品にならないはずがないと話した。キム・オクビンについては、全く知らない状態で初めて会った時に一目で魅了された気分だったと打ち明けた。彼女は韓国映画にいなかった新たなタイプだという。
最後に映画について、パク監督は「東洋・西洋文化の衝突などさまざまな見方ができるが、会ってはならない女との出会いで苦境に陥る男の奮闘としてみることができる」と語った。主人公を女性のせいで苦労している男という観点から見れば、映画をより身近に感じられるとアドバイスした。
右からパク・チャヌク監督、キム・オクビン、ソン・ガンホ=先月31日、ソウル(聯合ニュース)
< Copyright 2009 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >
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