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<インタビュー>チョ・インソン「ひやりとした」俳優になりたい |
すごくオススメ
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文書番号:7486 |
2008-12-19 12:08 |
【ソウル19日聯合】モデルとしてデビューし、気が付けば10年目を迎えた俳優チョ・インソン(27)。「星を射る」「バリでの出来事」「春の日」など、出演ドラマは若い女性から熱狂的な支持を受けた。ユ・ハ監督作品『卑劣な街』の汚れた人生を生きるやくざ役を選んだのはそのころだった。封切り後、美男スターではなく俳優としての道を歩むという彼の意志は温かく評価された。
それから2年を経て、再びユ・ハ監督の新作『霜花店』に主演した。幼年時代から王の絶対的な愛情を受けて育ち、男としてのアイデンティティーに目覚めていく武士、ホンリムを演じた。
チョ・インソン=18日、ソウル(聯合)
ソウル・三清洞のカフェで会ったチョ・インソンは、思慮も苦悩も多い俳優だった。どんな質問も考えを重ねて慎重に答え、謙遜(けんそん)と思いやりを忘れない。
「この映画でわたしがどれほど成長したか、判断するのはすべて観客の役目です。もし良い評価が出ればすべてユ監督のおかげ。ホンリムにゆっくりと吸収されていく機会を与えてくれました。何よりも『作品』をやったという満足感があります」。
ホンリムは立体的なキャラクターだ。王から寵愛(ちょうあい)を受け忠誠を誓うが、王妃と恋に落ち、微妙な感情の葛藤(かっとう)のなかで変化していく。致命的な愛を描くストーリーだけにラブシーンが多く、同性愛の描写もある。難しい「宿題」を前に、ずいぶん悩んだと明かした。「監督のことはもちろん信じていても、人間ですから悩みは多かった。ベッドシーンは初めてだし、ホンリムはグレーゾーンにいる人物でしょう。監督はわたしを念頭に(脚本を)書いたとおっしゃったけれど、一体どこが自分なのかというのが宿題でした。でも撮影後、映画のなかでも時の流れとともに自分が悩み、変わっていく姿が見えました」。
話題となっているラブシーンは感情と物語の流れ上欠かせないが、その部分ばかりが注目されているのが残念だと語る。作品は、人と人の間に起こり得る出来事を描いた、成就されることのない関係、裏切り、欲望、嫉妬(しっと)を凝縮した「メロドラマ」だ。オープンな気持ちで見てもらえれば、ラブシーンだけの映画ではないことが分かってもらえるはずだと自信をみせた。
先ごろ彼は、空軍に志願した。合格すれば来年の春に入隊し、俳優として円熟味を増すべき30代になって戻ってくることになる。戻ってきてから果たしてどのような俳優になりたいかと尋ねると「ひやりとした俳優」と答えた。「冷たさを感じさせるということではなく、くどさのない俳優になりたいんです。作品を通じ『あの俳優は知らないことを知るために悩み、考える俳優だな』と見てもらいたい」。
軍隊での時間は決して無為に過ごす時間ではない。『卑劣な街』から『霜花店』までの2年間のように、次の作品までそれだけの時間を悩み、学んだ上で戻ってくるのだと考えてほしいという。「(軍でも)勉強は続けなければいけないし、また、その時間がわたしを変えてくれるはずだと思っています」。
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