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<インタビュー>キム・ジョングク「一時代を代表する声になりたい」 |
すごくオススメ
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文書番号:7165 |
2008-10-28 15:25 |
【ソウル28日聯合】盛り上がった二の腕の筋肉が男性的な姿とは反対に、美声で人を歌に引きこむキム・ジョングク。1995年にデュオでターボ(Turbo)としてデビューしダンス曲を歌っていたころも、2001年からソロに転身しバラードを聞かせるようになってからも、彼の声は聞く人の耳に残って離れない。ターボ時代の「黒猫のタンゴ」「回想」から、ソロでの「一人の男」「足踏み」「愛しくて」「手紙」など数々のヒット曲を飛ばすことができた最大の理由だ。
キム・ジョングク=(聯合)
公益勤務要員としてこの5月に兵役を終え、このほど5枚目アルバム「Here I Am」を引っさげステージに戻ってきた。
27日にキム・ジョングクに話を聞いた。体つきはスリムになり、あごのラインも鋭さを増したが、目じりを下げて白い歯を見せる笑顔が印象的だ。常に模範的な答えを返す彼らしく、人々の頭の中に残る思い出のヒット曲が自分の財産だと語った。「シンガーソングライターでも顔がいいわけでもないのにわたしの声を覚えてくれる人々が、今のわたしを作った。自分を隠さず歌の感情を率直に伝えようと努力してきたおかげだと思う」とはにかむ。自分はとても運がいい人間で、世の中も自分に有利な方へと変わったという。「目の小さい人を好むようになり、『モムチャン』(鍛えられた美しい体)がトレンドになる時代が来たこと、すべてに感謝する」と笑った。
14曲を収めたニューアルバムは、人生の永遠のテーマ、愛と別れのストーリーで満ちている。だからといって、愛しているとむせび泣いたり、別れに苦しみ声も限りに泣くのではない。プロデューサーと、「愛することで幸せになり、さらに愛を分かちたい」という明るい気持ちをこめることで意見が一致した。アルバムは曲が進むほどその色合いが濃い。16ビートのR&Bリズムが調和をなすタイトル曲「昨日より今日もっと」、ターボのマイキーをフィーチャリングした曲やラテンビート、ボサノバ風、すべてそうした流れだ。「音楽のカラーを大きく変えようとはしなかった。人々はわたしに、悲しい時もうれしい時も聴ける歌を望んでいる。わたしもそうした歌を歌いたい」。
ソウル・竜山区庁で公益勤務要員として働いていた時には、区内の総合社会福祉館で障害者や独り暮らしの高齢者をサポートする仕事についていた。支援品や食事を届け、毎日様子を尋ねる電話をかけるのが仕事だった。最初のころは事情がよく分からず大変だったが、しょっちゅう顔を合わせるうちにお年寄りが「息子が来た」と肩を抱いて喜んでくれるようになり、そうした姿何とも言えない気持ちになった。これほどに苦しい人生を送る人もいるのに、自分は本当に幸せな人間だと反省もひとしきりだった。こうした経験が「常に幸せだと思いながら暮らそう、感謝しながら生きよう」という考えを強めた。高校卒業後に芸能人として社会生活を始めたため、人を見ると顔を伏せ避ける癖がついてしまったが、この2年間人々と接する仕事をするうちに、自分が先に明るくあいさつをできるようになり、人と接するのも楽になったという。
キム・ジョングクは近ごろのニューエイジの歌手とは違い、ミュージシャンになろうとがむしゃらだったというよりは、歌謡を好んで聞き、歌うことを楽しんできた。家では勉強のできた兄に比べられ、大学受験に失敗すると上京、親戚のつてでオーディションを受けたところターボのメンバーに決まった。目が小さく、イケメンとはいいがたい彼は、当時は芸能人になれる外見ではなかった。オーディションに受かり歌手の夢をかなえたものの、人知れぬ悩みもあった。現在は3~4年間のトレーニングを積むよう所属事務所のサポートも厚いが、当時は芸能人になるチャンスは限られ、事務所のサポートもなかった。9カ月準備してアルバムをリリースしたものの、交通費や食事代もないほどで家族からは遊んでいるとしかられもした。
それでも振り返ってみると、つらい瞬間があったとはいえ、結果はいつも良かったという。ファーストアルバムが成功せず、事務所との契約問題で夜のステージ出演を強いられそうになったが、流されなかった。約2年間、体を鍛え、音楽活動をする先輩やプロデューサーに会って過ごした。良い曲でアルバムを編めばうまくいくはずだと信じる思いは揺らがなかった。シン・スンフン、キム・ゴンモ、イ・スンチョル(RUI)の音楽を聞いて育った彼の夢は、「先輩方のように、ひとつの時代を振り返る時に思い浮かぶ声」になることだ。
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