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カン・ドンウォン、主演映画『M(エム)』来日記者会見 |
すごくオススメ
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文書番号:7013 |
2008-09-29 15:21 |
俳優カン・ドンウォンが『デュエリスト』のイ・ミョンセ監督と再タッグを組んだ『M(エム)』の日本公開に伴い、26日に東京・シネマート六本木で来日記者会見を行った。イ監督とともに会見に臨んだカン・ドンウォンは、黒いジャケットに大きな蝶ネクタイ姿、そして映画の雰囲気とは違い、長髪で登場した。
天才ベストセラー作家が見た、初恋の記憶を紐解く白日夢を、幻想的な映像美で綴るミステリー・メロドラマ『M』は、27日からシネマート六本木にて開催中の「韓流シネマ・フェスティバル2008 ラブ&ヒューマン」で上映されている。
質疑応答は以下の通り。
Q.映画『M』の内容はとても難しいように感じましたが、大変だった部分はどこでしょうか?
カン・ドンウォン:私は、ストーリーはとても簡単明瞭に感じていました。撮影当時は個人的に大変な時で、撮影が大変というよりは、反対に撮影に行くことで、そういった大変さを解消していた感じでした。
Q.日本料理店でのシーンがとても印象的で、焦燥感のようなものを感じましたが、カン・ドンウォンさんはどのように演じていましたか?
カン・ドンウォン:この映画を撮ったのはもう2年も前なので、撮影した当時のことが昔のことのように思い出されます。あのシーンは(自身が演じた)ミヌにとっても、とても重要なシーンでした。重要なシーンという事は間違いないのですが、あのシーンはミヌの混乱した状態で、その混乱がどんどん増していく様子をあのシーンを通じて描いています。特に演技をする上で難しいとか大変ということはありませんでしたが、あのシーンではセリフを吐き捨てるように言うという演技がありました。最初はワンシーン、ワンカットで撮影していましたが、徐々にカット数が増えていく撮影だったので、体力的にきつかったことを覚えています。でも、もっとも楽しく撮影できたシーンでした。
Q.その日本料理店でのシーンで、監督は「観客に混乱を与えた」そうですが、どのような効果があったのでしょうか?
イ・ミョンセ監督:この映画で重要なのは、現実と非現実の境界を消していくことだったと思います。そのため、人によっては難しく感じる方もいたかもしれません。日本食といえば緑茶がありますが、壁の色を緑にしています。緑という色は精神的なものを表す色でもあり、そういった複合的な意味があの空間に込められています。特に今回の映画は、すべての空間が動くように作られています。このシーンはワンシーン、ワンカットで撮影することで、ミヌの状態であったり、ミヌの現実と非現実の狭間を表現したいと思っていたので、特に重要だと思っています。
Q.監督から見たカン・ドンウォンさんの魅力は?また、カン・ドンウォンさんから見た監督の魅力は?
カン・ドンウォン:監督はこれまでも素晴らしい作品を撮っていて、とても評価されている監督ですが、私はまだデビューして間もないので、昔の作品はよく知りませんでした。でも、不思議なことに『デュエリスト』の時に一緒に仕事をするのがすごく楽だったんです。私にとって、もっとも通じ合い、分かり合える監督です。
監督の一番の魅力といえば、もしかしたら間違っているかもしれませんが、ご自身のやりたいことを妥協せずに最後まで貫き通す点だと思います。また、監督が考えているイメージをそのまま画面に映し出すことができる点が魅力だと思いますが、長所がたくさんある監督だと思います。
イ・ミョンセ監督:カン・ドンウォンさんの魅力は皆さんよくご存知だと思いますが、私もそうした彼の魅力が好きです。特に好きな魅力といえば、あまり知られていないかもしれませんが、それは現場で見られるんです。彼の好きな料理に「テジ(豚肉)クッパ」があるんですが、それはとても庶民的な料理で、彼は見た目と違って純朴なところがあるんです。見た目では高級レストランで上品に食事をしているイメージがありますが、実は違って、そうした意外な一面が魅力的です。
また、とても勝負欲が強い面があり、それもまた魅力的に感じます。今でも彼には役者としてのモンスター的な気質が備わっていると思うのですが、近い将来、本当の演技のモンスターになってほしいと思っています。
また、これを言うとファンの方に怒られるのですが、私たち二人の間には同じ遺伝子が流れているのではないかと感じることがあります。これは私も初めての経験なのですが、現場で演技指導をしている際、彼とは言葉以外の部分で通じ合える部分があります。例えば数字を数えて「1、2、3」と言った時に、そのリズムに乗ってそのまま演技を消化するといったことが、私たちの間では自然と交わされるのです。これらすべてが彼の魅力でもあるのですが、まだまだ隠された魅力があるので、今後皆さんにその隠された魅力を見い出していってほしいですし、本当の意味でモンスターになってほしいと思っています。
この記者会見の後、撮影会(フォトセッション)が開かれた。当初はカン・ドンウォン単独での撮影が予定されていたが、本人の強い要請でイ・ミョンセ監督とのツーショットでの撮影会となり、二人の仲の良さがうかがえた。
「韓流シネマ・フェスティバル2008 ラブ&ヒューマン」公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/han-fes2008/
文:中村(ブロコリ)/写真提供:エスピーオー
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