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<インタビュー>人間らしい「変な奴」演じたソン・ガンホ |
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文書番号:6667 |
2008-07-14 14:20 |
【ソウル14日聯合】キム・ジウン監督のコリアン・ウエスタン『いい奴、悪い奴、変な奴』でソン・ガンホが「変な奴」を演じたのは、まったく変なことではない。彼が「変な奴」のマスクをかぶった瞬間、「変な奴」テグはキャラクターではなく、人間になる。小銃を手に馬を乗り回す「いい奴」と、目に狂気を宿らせた「悪い奴」よりも、おかしな言葉遣いでおかしなアクションを見せ、あらゆる危機をくぐり抜けていくテグこそが本当に「人間」らしい。
ソン・ガンホ=(聯合)
ソウル・清潭洞のカフェで11日に会ったソン・ガンホは、テグを「一貫性のないおかしな奴」と分析してみせた。「臨機応変な、雑草のような人物ですね。『いい奴』と『悪い奴』に一貫した印象があるとすれば、『変な奴』には一貫性がない。アクションに関しても同じで、『変な奴』の動きはキャラクターそのものから出てくるんです。ジープを乗り換えるシーンのように、アクションであってもまずは面白みがなければなりません」。
数々の作品に出演しスクリーンを掌握したソン・ガンホには、どうしても親近感に近いものを抱きがちだが、「隣のおじさん」という印象は正しくない。目元、口元から笑いを消すと、見る人は肝を冷やすが、彼が冗談を言えばまた笑いをこらえられなくなるのだ。
コミカルなイメージを出しすぎなのではとの指摘すると、映画では俳優ごとに割り当てられる役割があるのだと答えた。「観客が楽しいと思えば、十分に演じきったという証拠でしょう。『優雅な世界』にふさわしい演技、『シークレット・サンシャイン』にふさわしい演技があり、『いい奴~』にマッチした演技があるということ。また『いい奴』、『悪い奴』の役割があるように『変な奴』の役割があり、それがまさにユーモアなんです。エンターテイメント性という究極の目標があるので、わたしらしく演じればいい、楽しく演じればいいと考えました」。
アクションとスペクタクルは見るに値するものの、ストーリーが弱いとの批評も出ているが、きっぱりとキム監督の選択を支持する。「あらゆる映画にはそれぞれ果たすべき部分があるということです。批判は謙虚に受け入れますが、ストーリーがやや弱いからといって大きな問題ではないでしょう。ナシ畑ではリンゴを探すのではなく、ナシを探せばいい。『あ、ナシだ。おいしいな』と思いながら食べればいいんです。わたしたちのナシの味がどうかって?とても甘くてはじけてしまいそうですよ(笑)」。
『クワイエット・ファミリー』『反則王』に続き、キム監督とは3作目。ソン・ガンホは、2人は「お互いのファン」だと説明する。独特で独創的な作品世界を持ち、常に新しい映画を期待させるキム監督と、また一緒に作業したいと熱望していたが、『反則王』以後、8年近くチャンスがなかった。
2006年の『グエムル~漢江の怪物~』から今年の『いい奴~』まで、4作連続で映画に出演してきたソン・ガンホ。少しも立ち止まることなく、現在もパク・チャヌク監督の『コウモリ』を撮影中だ。役作りのため、体重も10キログラムほど落とした。「以前は1年に1作だったのですが、どういうわけか良い作品にたくさん出会いました。『コウモリ』以降は決まった作品がないので休めると思います。また良い作品が出てきたら?さあ、そのときはまた…(笑)」。
< Copyright 2008 (c) YONHAPNEWS. All rights reserved. >
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