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アイコン ペ・ヨンジュン登壇! 「太王四神記」キャスト来日記者会見 アイコン 超オススメ
文書番号:6477 2008-06-05 10:42
ペ・ヨンジュン登壇! 「太王四神記」キャスト来日記者会見

現在NHKで絶賛放送中の韓国ドラマ「太王四神記」の主演俳優ペ・ヨンジュンが今月4日、東京・NHK放送センターにて記者会見及び、関連番組PRのため登壇した。同会見には、キム・ジョンハク監督、ムン・ソリ、イ・ジアらも参席、ドラマへの注目と約1年10カ月ぶりとなるペ・ヨンジュンの公式来日に、300人を超えるメディアが詰めかけ、熱い取材攻勢を繰り広げた。

フラッシュの嵐が巻き起こる中、キム・ジョンハク監督、ムン・ソリ、ペ・ヨンジュン、イ・ジアの順に登壇すると、厳かな雰囲気の中にも静かな熱気をともないながら会見がスタートした。

以下、会見の主な内容。

Q.ドラマの反響が大きいが、どのようにとらえているか
ヨンジュン:いつもありがたいと思いますし、これからも一生懸命よい姿を見せなければと努力をしなければという気持ちにさせられます。

Q.どんなところを中心にドラマを見てもらいたいか
ヨンジュン:「太王四神記」というドラマは、人の真心や真の愛が描かれています。私が演じたタムドクは、権力を持っていますが、誰とでも親しくなれる、とても自由で、誰とでも意思疎通がはかれる開かれた人物です。まさに彼のような人物こそが今、必要とされている指導者なのではないでしょうか。

Q.映画俳優として有名だが、ドラマ撮影を経験してみてどうだったか
ソリ:このドラマに出演すると決めた当初は、まるで大きな山に出逢ったような気がしました。その中で、たくさん学ぶことがありました。周囲には仲間(共演者)がいてくれましたので、とても心強かったです。仲間と一緒に山に登れたような気がして、頂上に着いた時には、本当に大きな喜びと感動を得ることが出来ました。撮影を終えてみて、これからはどんなドラマにも挑戦してみたいという自信も生まれました。一生涯記憶に残るドラマに出逢えたと思います。

Q.デビュー作だが、初めてのドラマ出演の感想は?
ジア:このドラマを通じて、初めて演技することになりました。私にとってすべてが不慣れで、難しく、大変なことがたくさんありました。しかし、とても素敵な先輩や監督、スタッフの皆さんが、私をサポートしてくださったので、これだけ出来たのだと思います。周囲の方から、堂々としているように見えると言われますが、実はとても緊張していて、今も本当に震えています。皆さんの助けがあってしっかり出来たと思います。

(会見の冒頭から、ずっとメモをとっていたペ・ヨンジュンに気づいて。ちなみにイ・ジアも同じにようにメモをとっていた)
Q.何を書いているのですか?
ヨンジュン:…(笑)他の方々への質問を私も同じように訊かれた場合にと思いまして、思いついたことを書き留めています。最近、記憶力がだんだんなくなってきているので…(笑)

Q.1年9カ月の撮影は長かったが
キム監督:企画から含めると3年ぐらいで、撮影は2年ほどでした。

Q.撮影の苦労は?
キム監督:まず台本が早く出て来ず、役者の準備時間が十分でなかったのが残念に思います。撮影が長引くことにより、俳優やスタッフの緊張感を維持する難しさ、また後半にはアクションシーンが多く、たくさんの俳優がケガを負ってしまい、なかなか動くことができず大変でした。

ここからは記者の質疑応答。

Q.一番印象に残っているロケ地は?
ヨンジュン:やはり一番気に入っているのはメインセットのある済州島(チェジュド)ですね。ここは、韓国では本当に美しい島で、空気も良いところです。撮影は大変でしたが、楽しく過ごすことができました。もう一カ所挙げるなら、丹陽(タニャン)も良かったですね。居心地が良かったです。

Q.ドラマの中でスジニ(ジア)は後ろから抱きつき、キハ(ソリ)は前から抱きついていたが、タムドク陛下(ヨンジュン)はどちらが好みか?
ヨンジュン:どちらもいいと思っています。キハは恋人関係なので前から抱きつくことができましたが、スジニは友達のような関係だったので、背後からということだったと思います。また、スジニにとってタムドクは、陛下でもあったので慎重になっていたと思いますし、なかなか表現できない気持ちをそのように表していたと思います。
…やはりどちらかというと、前から抱きついていただいた方がいいかなと思いました。

Q.同作は、王者の孤独や苦悩が描かれ、ペ・ヨンジュンの姿に重なったが、共感する部分があったのでは?
ヨンジュン:タムドクは歴史上に実在する、本当に偉大な人物だったので、2年間、役を演じながら本当にたくさんのことを学びましたし、自分自身が成熟するきっかけになったと思います。あまりにも偉大すぎるので、共通点をみつけるのはなかなか難しいのですが、男性であれば、責任感をもつことにおいては同じだったのではないかと思います。
「孤独」に関しては、タムドクも私も周囲にすべてを信じて頼れる友人がいるので、私自身は寂しいと思うことはありません。

Q.偉大な男性を愛する女心をどのように演じたか
ソリ:済州島で撮影している時に、とても大変だったので、ある日気晴らしに日の出を見に行ったことがあります。夜明け前に山に登り、汗を流しながら、昇って来る太陽を見たのですが、本当に奇麗だなと感じたました。その瞬間、本来なら自分の夫のことを思い出さなければならないのに、撮影場所が近かったためか、真っ先にペ・ヨンジュンさんのことを思い出しました。ペ・ヨンジュンさん、タムドク、ヨン様は自由に、ここには来られないだろうなと思いました。つねにコンドミニアムやホテルにしかいることが出来ず残念だなと思いました。かたや私は、朝の空気も、夕方の空気もこんな風に山に登って感じることができるのだと思いました。
劇中の人物を見ると、タムドクもホゲも、そしてキハも、みんな寂しい人物だったと思います。実際のペ・ヨンジュンさんを見ると、常に孤独と戦っているようなところもあるように思いますが、逆にそれが彼を強くする一つの要因になっていると思います。

ジア:私もソリ先輩と同じようなことを考えていました。このドラマを通じて、広開土大王という人物を知ることになり、王や偉人について考える時間がもてました。
撮影現場でも先輩方を横で見ていましたが、ペ・ヨンジュン先輩の姿を横で見ていても、凄い方はどこかが違うと感じていました。同時に、ある意味、不自由な面も多々あるのではないかと思い、そういった姿を見て、心を痛めたこともありました。
ムン・ソリ先輩のお話にもありましたが、私はムン・ソリ先輩よりももっと自由に過ごしました。やはり、人より一段高い位置から、いろいろなことに気を遣わなければならない立場にいらっしゃる方は大変だと理解していました。

Q.お酒を呑むシーンがあるが、実際は誰が一番呑むのか? また会食も多かったようだがエピソードなどは?
ヨンジュン:スジニはよく呑みますが、実際は呑めないです。私は本当によく呑めます(笑)。私以上に強いのが青龍(チョロ役/イ・フィリップ)と白虎(チュムチ役/パク・ソンウン)で、彼らも東京に来ているのですが、昨夜は呑んだと聞いています。

ソリ:私が知っている限りでは、ヒョンゴ(オ・グァンロク)が一番強かったと思います。雨を司る役どころだったので、そのせいか、お酒も常に切らさずに水のようにずっと呑んでいました。大阪でも一晩(お酒を)ご一緒したのですが、本当にエキサイティングな時間でした。

キム監督:撮影時間が長引いてしまったので、どうしてもスタッフが疲れてしまって放棄してしまいたくなる度に、ペ・ヨンジュンさんが夕食をごちそうしてくださいました。私もスタッフにおごったりしたのですが、演出生活32年の間で会食が最も多いドラマだったと思います。俳優やスタッフが最後まで撮影を放棄せずにいられたのは、こういった度重なる会食のおかげではないかと、ふと思いました。

Q.印象に残るエピソードは?
ヨンジュン:本当にたくさんのことが記憶にあるので、どれを言ったらいいか迷うので、どなたか先に…。

キム監督:撮影時間が長引き、負傷者も出たと申し上げましたが、私自身も現場を移動している最中に交通事故に遭い、入院して手術をし、すぐに撮影に挑んだといういきさつがあります。ペ・ヨンジュンさんが撮影を一週間か10日ほどを残して一歩も歩けないような状況になり、馬に乗るシーン、降りるシ—ン、相手役に歩み寄るシーンなど、すべて代役を立てねばならず、はたして最後まで出来るのかと思っていました。最後までやり遂げた時の気持ちが印象に残っています。

ヨンジュン:私が話そうと思っていたことを、監督が先にお話しされてしまいました(笑)。一つの作品を通して共演者やスタッフと親しくなることはとても大変なことなのですが、今回はまるで肉親の弟や妹、兄ができたような気持ちです。この会場の隣には、父も来ています。本当に楽しい撮影になりました。こういった皆さんと一緒にできたことで、また機会があれば、監督と一緒に仕事をしたいと思います。
エピソードを一つ挙げるより、こういった話をしたいと思いました。実は、裏にメイクやカメラ等々のスタッフが来ています。本当に今回は、皆さんと楽しく撮影ができました。

ソリ:では、私が何か一つエピソードをお話しましょうか。
わたしはキハの前(過去)に、カジン役だったのですが、体中にタトゥーが入っていて、赤いもので描くのですが、身体から足まで描かなければなりませんでした。丹陽での撮影だったと思いますが、短いスカートの衣装を着て、2時間かけて描いてもらい、いざ撮影に出ようとしたら、「すみません、雨が降ってきました…」と言われ、撮影ができなくなりました。消すのに40分くらいかかかるのですが、全部落として家に帰ろうとしたら晴れて来て、もう一度2時間かけてタトゥーを描いてくれてのに、また雨が降ってきたんです。その日は3回も描いては消してを繰り返したんです。私の名前はムン・ソリで、ムンが門(ドア)という意味で、ソリが声や音という意味があるのですが、「あなたの名前はムン・ソリだけど、ピ・ソリ(雨音)ね」と言われました。火を司る役どころでしたが、休ませようとしたのか、「現れようとすると雨が降りますね」と言われました。体中にタトゥーを描くのにとても苦労したのを思い出しましたが、とても楽しい記憶として残っています。

ジア:シーンの中でスジニが馬車に乗って、タムドクに声をかける場面があります。私は気づかなかったのですが、ペ・ヨンジュン先輩の肩に大きな蜂がとまっていたようです。今まさに刺そうとしていたようで、私が知らずに手をかけてしまったため、私が刺されてしまいました。その時は、すごく大変だったのですが、監督を始め、先輩やスタッフは私をからかって「少しはクラクラしてきたか?」と笑っていました。撮影を続けなければならず、40分くらい経ってクラクラしてきて倒れ、病院に連れてってもらい、解毒剤を2本ほど打ってもらいました。今は面白くもありますが、当時の私としては、こんなに自分が大変なのに、「皆さんからかって!」と少し拗ねてしまいました。

Q.台湾のファンへメッセージを
ヨンジュン:台湾家族(ファン)の皆さん、台湾に伺うことができず申し訳ございません。いつかアジアの家族が一堂に会し、素敵な時間を過ごせるイベントを計画したいと思っています。台湾の皆さん、次にお会いするまで、どうかお元気で、お幸せにお過ごしください。

Q.ネットユーザーへメッセージを
ヨンジュン:きょうはこんなにたくさんの方にお集りいただきありがとうございます。ネットユーザー、視聴者の方も含めて、このドラマに多くの愛情と関心を寄せてくださり感謝いたします。ドラマはますます面白くなっていくと思いますし、私自身は今後もいい演技を、そして頑張っている姿をお見せできるように努力したいと思います。

ソリ:キハの涙にたくさんの愛情を寄せていただきたいと思います。ドラマの中のキハが寂しくないよう、皆さんも一緒に泣いてください。その代わり、この次にもし皆さんにドラマをお見せする時には、たくさん笑顔のあるドラマに出演して、皆さんを笑わせて差し上げることをお約束します。

ジア:今まで演技の経験もない私が、このような大作に出演し、素晴らしい先輩方とご一緒できたことを嬉しく思います。また、スジニを演じられたことを嬉しく思います。そして、「太王四神記」を多くの方が愛し、スジニを可愛がってくださったことをありがたく思います。私自身もこれからもっと努力して、より良い姿をお見せできるよう頑張っていきたいと思います。

キム監督:歴史ドラマなので、どうしても難しく思われる方が多いと思いますが、それにも関わらず、多くのネットユーザーの方が見てくださるということで、とても感謝していますし、また感動もしています。
今後の展開ですが、ますますエキサイティングで、また面白くなっていきますし、ストーリーが優しくなっていきますので、最後まで見ていただきたいです。


特別番組「太王四神記スペシャル ~ペ・ヨンジュンが語る撮影秘話~」
NHK総合 6月21日(土)午後17:00〜

ペ・ヨンジュン登壇! 「太王四神記」キャスト来日記者会見

ペ・ヨンジュン登壇! 「太王四神記」キャスト来日記者会見

ペ・ヨンジュン登壇! 「太王四神記」キャスト来日記者会見


〜取材を終えて〜
 共演者の仲がとっても良さそうなのがうかがえ、とても微笑ましい会見でした。マイクが一つしかなく、一人が話した後、マイクをまわしていくことになり、彼らもくすくす…。時折、顔を見合わせて笑ったり、内緒話のように話したり、とてもいい雰囲気でした。そして、ペ・ヨンジュンのスマイルもキラキラと。恐ろしいほどの数のフラッシュにも負けず、ニコニコ…ニコニコ…。参りました!
 そして、久しぶりにあんなに多くの取材陣を見た、というほど、多くのマスコミが駆けつけ、会場を埋めていたのも印象的でした。あ、もちろんマスコミではない人もいたような気もしますが(笑)。とにかく「暑くて」「熱くて」。くじ運が悪くてカメラ位置も最悪でしたが、なんとかベストショットをおさえるべく奮闘したため、足の位置と腰の位置が違う、満員電車並み(←わかるかな)の撮影になり、腰を痛めて冷や汗すら出てきました。
 それにしても取材陣殺到&罵声飛び交う一触即発(←カメラマン)的な取材は本当に久しぶり。韓流媒体以外の一般メディアも集まり、これまで見かけた顔が勢揃いでした。さすがペ・ヨンジュンですね、凄いや。
 そして、どこから聞きつけたのか、NHKの玄関や門のあたりなど、ファンがいっぱい! 出待ちや入り待ちをされるタレントさんの気持ちをちょっぴり味わってしまいました。

文/撮影:高橋 菜穂子


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