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ユ・ジテ登壇! 『ノートに眠った願いごと』舞台挨拶 |
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文書番号:5440 |
2007-11-06 12:26 |
映画『春の日は過ぎ行く』『オールド・ボーイ』『美しき野獣』など、数多くの作品で存在感のある役を演じている俳優ユ・ジテが今月3日、シネマート六本木にて主演映画『ノートに眠った願いごと』の初日舞台挨拶を行った。
映画を観終わったばかりで、まだ余韻の残る会場に登壇したユ・ジテは、「映画をご覧になってどうでしたか?(観客席からは大きな拍手)1年間かけて撮影しました。監督も私もそうですが、スタッフみんなが一体となっていい映画を作ろうと努力した作品です。例えてみれば、手作りの工芸品のようなもので、自分の手で削ったり、陶磁器を作るように真心を込めて作りました。その一つ一つの真心が皆さんに伝わればいいと思います」と挨拶した。
質疑応答は以下の通り。
司会:今回、ヒョヌを演じてみて、いかがでしたか?
ユ・ジテ:ヒョヌは、愛していたミンジュを失ってしまいます。そしてその後10年間は罪悪感に苦しんで生きていました。映画を撮るとそのキャラクターが自分の中に入り込んでくるので、今回もヒュヌというキャラクターが私の人生の中に深く染み入ってきたような気がしました。ですから撮影中は常につらい気持ちを持っていて、周りの方からも「とても辛そうですね」と言われました。少しブルーな気持ち、罪悪感、喪失感にさいなまれて生きてきたわけなので、演じているときは自分自身とその役柄のバランスをとるのが大変でした。
司会:お気に入りのシーンはありますか?
ユ・ジテ:劇中、ミンジュがヒョヌのことを想って想像するシーンがあります。ソセウォン(※)という場所で雪が降る中、ヒョヌがコーヒーを持って立っていて、そのときに「がくっ」と滑りそうになる所もあるのですけど、この映画が持っている温かさを伝えてくれるシーンのように思えて、とても気に入っています。
※ソセウォン(瀟灑園):全羅南道潭陽にある朝鮮時代の代表的な民間庭園
続いては観客からの質問。
Q.『黄真伊』や『オールド・ボーイ』のように特殊な時代や特殊な環境にあるときの役と、『春の日は過ぎ行く』や『ノートに眠った願いごと』のように平凡な男性の役の時とでは、役作りの取り組みに違いはありますか?
ユ・ジテ:『オールド・ボーイ』や『美しき野獣』、『南極日誌』といった映画を選んで出演したときには、ジャンル映画としての強さを持った作品、非常に激しい、作品性のある作品ということで出演を決めました。なので『ノートに眠った願いごと』を撮っているときには、何かにつけ「物足りないんじゃないか」とか「もっと演技をしなければいけないんじゃないか」という気持ちが少しありました。
でもその後よく考えてみたら、激しいジャンルの演技よりも、ラブストーリーの演技の方がもっと難しいという気がしました。その方が空白の美を必要とされるので、言葉で何かを伝える演技よりも、にじみ出すような演技の方が難しいのではないかと実感しました。どの映画でも共通するかもしれませんが、少ないセリフで日常生活を演技するのは、俳優としての心構えとか、気持ちの持ち方が本当に大変ですし、感性を自分の中で見つけ出して演技に投影する必要性を強く感じました。
Q.日本語で話せる言葉はありますか?
ユ・ジテ:(日本語で)僕は日本で勉強しました。6カ月ぐらい?勉強しました。少し、日本語話します。
大きな体格ながらも、控えめで大人しい印象のユ・ジテ。質問に誠実に答える姿に観客は温かい拍手を送っていた。
『ノートに眠った願いごと』はシネマート新宿、シネマート六本木ほか全国順次ロードショー。
オフィシャルサイト:http://mo-mi-ji.com/
文/撮影:中村(和)(ブロコリ)
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