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映画『傷だらけの男たち』トニー・レオン舞台あいさつ |
すごくオススメ
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文書番号:4712 |
2007-07-19 21:09 |
映画の撮影スケジュールのため、先日行なわれた映画『傷だらけの男たち』の記者会見&ジャパンプレミアに出席できなかった香港俳優トニー・レオン。しかし、ビデオメッセージで「近いうちに日本でお会いすることを楽しみにしています」と語ったその言葉通り、彼は日本へやって来ました。19日に都内映画館で行なわれた舞台あいさつにブロコリも潜入してきました!
光沢素材のグレーのスーツで舞台に現れたトニー・レオン。
トニー・レオン(以下、トニー):こんばんは。お会いできて嬉しいです。これからもこのような機会をもっと持てるように、そしてみなさんと面と向かってコミュニケーションをとれるようにしたいと思います。
Q:初めての悪役はどうだったか?
トニー:僕にとってはこのような役柄をしたことはありませんでしたが、新しい役に挑戦したいという思いはずっとありました。実際にやってみて、なかなか良かったのではないかと思います。とても新鮮な感じがしました。ご覧になったみなさんも新鮮だと思ったのではないでしょうか。
Q:役作りで苦労した点は?
トニー:僕自身は決して暴力的な人間ではないので、人をぶったり殺したりするようなシーンはとても難しかったです。やはり、心配だったのは相手を傷つけたらどうしようということでした。撮影では仏像の頭部で人を殺すというシーンがあったのですが、実はあれは僕ではありません(笑)。監督の手でやってくださいと言いました。ここでバラしますけど、この映画の中でもっとも暴力的なあのシーンは、僕ではなくアンドリュー・ラウ監督の手です(会場は大爆笑)。
Q:この映画で主人公たちは心の傷を抱えているが、トニー・レオン自身の心の傷は?
トニー:誰でも傷つけられた経験はあると思いますし、僕も例外ではありません。でも僕はこの映画のヘイ(役名)のように復讐(ふくしゅう)は選ばないと思います。僕は割と人を許す方なんです。いつも思うのですが、人を許すことができれば結局は自分を許すことができるのだと思います。そうすると、人生においてより安らかに生きていけるのではないかと思います。ここは、まさにこの映画のテーマではないかと思います。この映画を見て、人を許すということを勉強することができるのではないでしょうか。
Q:この映画は2003年の香港を舞台に描かれているが、トニーにとっての香港とはどんな街?
トニー:(少し考えて)実は、このことを聞かれると少し悲しくなりますね。僕にとっての香港は実はもうないと思います。僕の記憶に残っている香港は返還前…、つまりは1997年以前の香港なんです。僕は香港で生まれ育って、小さい頃の多くの記憶を鮮明に覚えています。例えばイギリス植民地時代の香港を思い出すと、なんだか古い友人の話をしているみたいですね。スターフェリー、昔の九龍の駅、公園、あるいは郊外のレストラン…、そういった建造物が今では壊されてしまいました。ですから昔の香港というのは、永遠に僕の心の中にしかないと思います。
中越沖地震の被災者の方々にメッセージを。
トニー:いくら科学技術が発達しているとはいえ、天災が起きた時、人間は無力を感じると思います。被災者のみなさんには一刻も早く落ち着いた暮らしを取り戻せるように、前向きに頑張って生きていってほしいと思います。そしてできるだけ早く、この嫌な思いを忘れられる日が来るといいと思っています。
最後にメッセージを。
トニー:『傷だらけの男たち』での僕の役は経験したことがない役だったので、長い間試みたい役でもありました。ですから近い将来、別の新しい演技をお見せすることができればと自分でも期待しています。
本日はご来場いただきましてありがとうございます。恐らく近い将来、またみなさんと日本でお会いできるかと思います!
映画『傷だらけの男たち』は7月7日より日比谷みゆき座ほか全国ロードショー中です!!
〜取材を終えて〜
実は先日、トニーが来日できなかった時には、それはそれはへこんだものです(笑)。なので本日は本当に嬉しかったのです!終始笑顔のトニーに会場は大熱狂でしたが、記者も心の中で熱狂していました。映画の中では悪役のトニー。それもまたとても魅力的だったものです。まだご覧になっていない方はぜひ劇場へ!
文/撮影:栃木(ブロコリ)
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