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ソン・シギョン「プレミアム・パーティー’07 Acoustic Live & Talk」 |
すごくオススメ
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文書番号:4165 |
2007-05-05 19:55 |
“バラードの貴公子”こと実力派歌手ソン・シギョンさんが4月28~29日、東京と大阪でファンイベント「プレミアム・パーティー’07 Acoustic Live & Talk」を開催しました。ブロコリでは29日に渋谷C.C.Lemonホールで行われた東京公演に行ってきました!
その甘く優しい歌声で日本でも着実にファンを増やしているシギョンさん。それに応える形で企画された今回のファンイベントは、韓国のトップミュージシャンを擁した本格的なステージと、シギョンさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組に模したユニークなトークショーで2時間半たっぷりと楽しませてくれました。
ライブで構成された1部では「…いいのに」「ふたり」「君は感動だった」など自身のヒット曲から「I Believe」「Desperado」「あなたに」など名曲のカバーまで、その澄んだ伸びのある歌声で聴かせ、バラード歌手の真骨頂を見せてくれたシギョンさん。
曲の間には「演技と歌に大きな違いはないと思いますが、歌の魅力はメロディがあること。『サヨナラだけ』とセリフで言うのと(メロディをつけて)『♪サヨナラだけ~』とは違います。『君は感動だった』という曲も、悲しい歌詞の内容が一番声を出しづらい部分と重なるため、余計に切なくなる気がします」と歌に込める思いについても語ってくれました。
その一方で、のっけから「…来ちゃいました」「またお会いできてマジでうれしいです」と流暢(りゅうちょう)な日本語であいさつし、長い曲紹介も日本語で披露。英語は得意だというシギョンさんですが、日本語の上達も目覚しいようで、その発音の良さにも驚かされました。
休憩を挟んだ2部のトークショーは、シギョンさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「蒼い夜 そしてソン・シギョンです(原題)」のスタイルで進められました。ステージにはラジオブースが登場し、シギョンさんがファンから寄せられた相談メールに答えていくという形で進行、まさにラジオの公開収録のような粋な演出に会場も大盛り上がりでした。
相談メールを寄せたファンをステージに招き、シギョンさんが親身になって相談に乗っていきました。本国では学生のリスナーからの相談が多いそうですが、今回は妻の影響でシギョンさんのファンになったという44歳の男性から子作りについて相談されたり、18歳の娘の彼氏がかっこよくないことに悩む母親や10年来の恋人との間にときめきがなくなったという女性が登場。独身のシギョンさんには厳しい(?)相談だったようですが、絶妙なトークで的確なアドバイスを与え、時には本音が飛び出したり、意外な素顔が垣間見えたりと、楽しいトークショーとなりました。
「番組」の最後には、シギョンさんから日本語でファンへのメッセージが読み上げられました。
「歌を歌うことで僕に与えられた芸能人としての人生が辛かった時もありました。でも後悔したことはただの一度もありません。…海を越えて他の国、他の文化、他の言葉を越えて感じられる、この共感に感謝します。今僕は幸せです。どこに行こうと真心を歌う歌手になりたいです」
切なくも真摯な言葉に、会場からは温かい拍手が送られました。
トークショーの後には「あなたに」「Oh サラン」で会場をしっとりとした雰囲気に包み込み、アップテンポの「僕らなかなかお似合いだよ」ではちょっとだけダンスを披露、大歓声を浴びました。
「政治的には時間がかかっても、文化は一度同じ空気を吸えば共感できる。30代もまだまだ歌手を続けていきますから、お互いもっと共感していけたらと思います」とファンに語りかけたシギョンさん。今後の活動については「今秋には新作アルバムを出して日本でもコンサートを開きたい」と、うれしい言葉を残してくれました。
アンコール曲「コリエソ~みちで~」を名残惜しむかのようにファンと熱唱したシギョンさん。ファンとの幸福な共感の時間はこうして幕を下ろしました。
~取材を終えて~
風邪を引いて本調子ではないと言いながらも、圧倒的な歌唱力ですばらしいライブパフォーマンスを見せてくれたシギョンさん。バラード歌手の多い韓国で確かな存在感を発揮している理由がわかる気がしました。
ファンとの掛け合いも言葉の壁を感じさせず、打ち解けた雰囲気が印象的でした。ご本人も言っていたように、海を越え、言葉や文化を越え共感することのすばらしさを感じさせる素敵なファンイベントでした!
<セットリスト>
1. 女雨夜
2. …いいのに
3. I Believe(キム・ヒョンソク)
4. ふたり
5. 君が僕の心に入ってきたら
6. 君は感動だった
7. Desperado (イーグルス)
8. 僕に来る道
9. あなたに (玉置浩二)
10. Oh サラン
11. 僕らなかなかお似合いだよ
<アンコール>
コリエソ~みちで~
文:関島(ブロコリ)
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