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 「チャングムの誓い」イ･ヨンエさんファンミーティング |
 すごくオススメ
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| 文書番号：1780 |
2006-05-09 00:00 |
「スタジオパークからこんにちは」公開生放送の余韻が残る中、休憩を挟んでイ･ヨンエさんファンミーティングがNHKホールで行われました。生放送ということで緊張していた会場もリラックスムードとなり、司会の小野文惠アナウンサーとチャングムの吹き替えを担当した女優の生田智子さんに続いて、鮮やかなオレンジ色のドレスに着替えたイ･ヨンエさんが登場すると、会場から割れんばかりの拍手が起きました。
小野アナウンサーがいきなり「生田さんにお会いになった感想は」とイ･ヨンエさんに振ると、「『チャングムの誓い』の番組で画面を通してお会いしましたが、画面よりもお美しいですね」と応じるイ･ヨンエさん。生田さんも「イ･ヨンエさんも想像以上にお美しくてかわいいです。優しさがお顔ににじみ出ている感じがします」と語り、2人がしばらく見つめ合う不思議な沈黙が流れました。
 ここでアシスタントの女性がチマチョゴリ姿で約8400通の応募ハガキを持って登場したのですが…。「胸の紐の結び方が間違っています」とイ･ヨンエさんが結び直すハプニングが！会場からは羨望のため息が漏れていましたが、イ･ヨンエさんの優しさに感動が広がった瞬間でした。
この応募ハガキではイ･ヨンエさんへの質問や、「チャングムの誓い」の後半で印象に残ったシーンなどが寄せられました。まずは質問から。
Q.趣味は？
イ･ヨンエ：趣味というほどのものではありませんが、自然が好きなので、山や風、水の音を聞きながら散策をするのが好きです。
小野アナ：その割には色が白いですが、日焼け対策をなさっているのですか？
イ･ヨンエ：濃いオレンジ色のドレスを着たから、よけい色白に見えるのではないでしょうか？遠方からお越しくださった方、貴重な時間を割いて来てくださった方のために、服に力を入れたんです（笑）。
Q.日本は何度目ですか？一番行ってみたいところは？
イ･ヨンエ：最近では5年前の東京映画祭のときに、映画『春の日は過ぎ行く』で来日しました。初来日は『JSA』のときでした。いずれも仕事で、プライベートでは随分来ていません。機会があれば、静かな地方の小都市に行って歩いてみたいです。
ここで小野アナが「地方の小都市からお越しの方はいらっしゃいますか」と聞くと、生田さんが「私も静岡県に住んでいて、すぐ近くに山や川があるので、いろんなところにご案内できると思います」とアピール。「いいところにお生まれになったのでこんなにお美しいんですね」と語ったイ･ヨンエさん。「結婚して移り住みました」と聞いて、すかさず「女性は結婚して子どもを生んで美しくなるのだと思います」と褒め殺し（？）、会場からも拍手が沸きました。
 Q.お母様からの教えは？
イ･ヨンエ：私の母は言葉より、行動と実践で教えてくれました。日本のお母さんも韓国のお母さんもみんなそうだと思います。人を思いやり、耐え忍び、愛し、家族のために犠牲になること、それを言葉ではなく行動で見せるのが母親というものではないでしょうか。特に今日（8日）は韓国では「両親の日」です。今朝家に電話したのですが、誰も出ませんでした（笑）。ここにいらしている私の母親、父親と同じくらいの年齢の方々のご健勝とご多幸をお祈りします。
Q.もし生まれ変わるとしたら男性と女性とどちらがいいですか？
イ･ヨンエ：女性として生まれたいです。でも、男性とか女性とかではなく、もし生まれ変わるとしたら、もっと勉強をがんばり、留学もしてみたいと思ったことはあります。ですが今の自分に満足していますし、感謝しています。
続いて応募ハガキで寄せられた「チャングムの誓い」の後半のベストシーンの集計結果が発表されました。1位は疫病の村にミン･ジョンホが救いに来るシーン（第40話）、2位は宮中を脱出し、ミン･ジョンホと再会するシーン（第54話）、3位は最高尚宮となり 、母との約束を果たすシーン（第43話）といずれも名場面ばかり。続いてイ･ヨンエさんが選んだ後半のベストシーンも公開されました。
1つ目は第34話の「医女試験に落ちちゃった…？」というシーン。医女試験に落ちた…？と会場の皆さんが首をひねる中、その シーンが映し出されます。医女試験に合格したチャングムが、ミン･ジョンホに試験の結果を聞かれ、しばらく間をおいてから、宮中への通行手形をそっと見せるシーンです。
イ･ヨンエ：このシーンを名場面に選んだのは、チャングムのコミカルで茶目っ気のあるところを見てほしかったからです。こういうところもチャングムの魅力だと思うんです。涙を流したり、熱演しているところも名場面かもしれませんが、チャングムのこういうコミカルな面をお見せしたいと思いましたし、私自身も楽しみながら演じました。
 2つ目のシーンは、第35話で最高尚宮になったクミョンに「お幸せですか？だといいんですが。その座を手にするために大事なものを捨てたんですものね」と言い放つシーンです。イ･ヨンエさんもこのシーンを演じる際はこみ上げるものがあり、強くにらみつけて言いたかったそうですが、監督に強すぎると指摘され、抑えて演じるのが難しかったとか。そして冬場の寒いときに撮影したので苦労したそうです。生田さんもこのシーンのセリフには思い入れがあり、やはり演出の方にもう少し抑えるように言われたそうです。
3つ目は第50話で中宗王の側室･淑媛（スグォン）となったチャングムの親友ヨンセンが、早産で危篤状態に陥るシーン。このシーンでチャングムは、昏睡状態のスグォンに思わず「ヨンセン」と呼びかけ、涙を誘います。
イ･ヨンエ：ヨンセンとチャングムの関係は姉妹以上でした。ハン尚宮もそうでしたが、演技にのめりこむと、実際に自分の身近な人のように感じてしまい、とても悲しかったり、激しく憤ることもありました。でも役者というのは 、いつも完璧な演技はできません。終わった後、もっとがんばればよかったと思ってしまうものですが、これもそんなシーンです 。
小野アナ：後半、医女になるチャングムを演じるにあたり、どんな苦労があったのでしょうか？
イ･ヨンエ：料理人も医女も、どちらも難しかったです。宮廷料理は人間文化財の方に手ほどきをしていただき、約2週間、実習を受けました。ドラマでも私が実際に料理したのですが、あるとき誤って指を切ってしまい、監督が包丁を持つなとおっしゃり、その後、専門家の方が担当するようになりました。ところがその手がぽっちゃりしていて、視聴者から『 どうしてチャングムの手が急にぽっちゃりしたのか』と言われました（笑）。医女を演じるときも、専門用語が多く、とにかく覚えるしかありませんでした。頭がはちきれそうになるほど大変でした。
チャングムがスグォンを救おうと必死に呼びかけ、思わず「ヨンセン」と言ってしまうシーンが涙を誘いますが、これは台本通りだったそうです。しかし、アドリブが採用されたシーンも多数あるそうで、たとえばミン･ジョンホに医女試験の結果を聞かれ、落ちたフリをするシーンもイ･ヨンエさんのアイデアで、味覚を失ってあわてるシーンにも、かなりアドリブが入っているそうです。
4つ目のシーンは第48話で、ついに最高尚宮になったチャングムが、母との約束を果たす場面。
イ･ヨンエ：このシーンを選んだのは、『チャングムの誓い』が演技や演出だけでなく、歌も含め、すべてがハーモニーを作り上げた作品だったと思うからです。ドラマの歌が大好きで、演じる際にも歌に助けられました。
 そして最後は第40話で疫病の村にミン･ジョンホがチャングムを救いに来るシーン。応募ハガキの集計結果でも1位に選ばれたため 、会場から拍手が沸くと、「こんなに喜んでいただけるなら、もっと濃いラブシーンをすればよかったですね」と笑わせるイ･ヨンエさん。「チャングムの誓い」は当初、半年で全50話を製作する予定だったそうですが、反響が大きく、あと20話（3カ月分）延長しようという話が出たそうです。
イ･ヨンエ：今日初めて明かす話ですが、すでにエネルギーを使い果たしていた私は監督に泣いて訴え 、結局あと4話、2週間だけ延長することになりました。残念なのは、最後にミン･ジョンホと王様とチャングムの切なく美しい三角関係が出てきますが、それを十分に描けなかったことです。もしもう一度やるなら、ロマンスをもう少し増やしたいですね。
小野アナ：もしイ･ヨンエさんだったら王様とミン･ジョンホさんとどっちがお好きですか？
イ･ヨンエ：権力のある男性も魅力的ですが、それは一時的なものだと思います。一人の女性を一途に思い続けることこそ本当の愛だと思います。だから当然、ミン･ジョンホを選びます。
最後に会場の皆さんへのプレゼントとして、ドラマで使われたノリゲのレプリカとイ･ヨンエさんのサイン色紙が1名の方に贈られ 、ファンミーティングは幕を閉じました。
イ･ヨンエさんは「今日は特に、3階の最後列で最後まで見てくださった方に心から感謝したいと思います。『チャングムの誓い』というドラマは完璧ではありません。不十分な部分もあり、欠点もいろいろと見えるでしょうが、温かい目で見ていただき、皆さんが生きていく上での糧にしていただけたらと思います。これからも韓国と日本がドラマや映画を通じて親しくなっていくことを心から願っています。また、至らない私を温かく見守ってくださり、本当に感謝しています。今日のこの時間が良い思い出となり、温かい気持ちでお帰りいただければと思います。本当にありがとうございました」と心のこもったメッセージを残してくれまし た。
ドラマの中のチャングムそのままに茶目っ気があり、飾らない温かい人柄で、会場を幸せな空気に包んでくれたイ･ヨンエさん。これから医女として宮中に戻り、復讐を果たしていくチャングムとともに、女優イ･ヨンエさんの活躍にも注目です！
文：関島
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